食虫植物栽培と・・・・コーヒー。

   コーヒー粕を与えるとよい・・・そういう栽培があるとか。
   こういうことは・・・ほとんどありえない。
   コーヒーかすを分解する「木材腐朽菌」が生息しない場合は、
   地球の地表の炭素循環が無いからである。

  コーヒー粕も油粕も・・・・地表では好気性菌の木材腐朽菌が分解する。

  枯れ落ち葉が削除されている!
  宇井 清太の寒河江市にはインスタント コーヒーを作る会社があって、
  このコーヒー粕が産業廃棄物となるため、これに鶏糞を入れて発酵腐敗させて、
  コーヒー粕堆肥を販売している。

  これを・・・果樹園、野菜に施与するのであるが・・・・非常に分解が速く・・・
  難しい資材である。
   



  
洋ラン栽培家の中には、ほとんど同じ環境で栽培できることから、
ネペンテスを栽培している人も多い。
ペレポストで食虫植物を試験栽培しておられる。
その人たちから栽培試験データーを頂いているので・・・記してみる。
つまり、ネペンテス栽培の多くにヒントはランから学んでいる。
この講座でランの環境、木材腐朽菌による炭素循環栽培を学んだ人は、
無造作にネペンテスに応用できるということである。

ネペンテスに自生地で有名なのがボルネオ島、キナバル山。
この地帯は有名な「蛇紋岩」地帯である。
マダガスカル島にも自生しているが…ここも「蛇紋岩」地帯。
この蛇紋岩のエリアは、特異な植物が自生している。
蛇紋岩植物である。
他の自生地も・・・石灰岩、泥炭、蘚苔・・・・。
つまりネペンテスは地球に地面の養分争奪戦に負けた植物である。
他の植物の多くが生息できないようなエリアで生き延びた植物である。
それでも・・・大きな葉の面積を持つ種が多い。
葉は、光合成を行うだけの組織ではない。
葉では水分、養分をも吸収する役割を持つ。
スコール、霧は葉を濡らす・・・。
スコールに含有する「尿素」を吸収する。
そういうことで、葉面散布肥料は「尿素」が主成分である。
ネペンテスは、葉の養分吸収という能力と役割を極度に進化させた植物といえる。

ネペンテスの根を見てみよう。
ネペンテスにも植物分類学的には多くの原種が分類されているが、
それは地上部の差異であって、根の観察ではほとんど同じ・・・・。
根に大きな差異がみられないから仕分けも分類も出来ない。
ラン科植物では・・・相当大きな差異があるので、栽培に使う用土にも・・・・
ペレポストが開発される前には、種ごとに使用するコンポストを変えている場合が多かった。
写真右。
ネペンテスの基本的な?・・・・多くの人が栽培しているコンポストである。
こういう用土でも栽培してきたというとは、ラン栽培と比較すると・・・容易に作れる植物ということができる。
ラン栽培の「パクリ」・・・・みたいなもの。
鉢底に軽石・・・・上部に水ゴケ。
こういう用土でネペンテスが栽培できるのは・・・前記したように・・・ラン科植物と同じように・・・
ツツジ科植物と同じように・・・きわめて貧しいところに自生しているからである。
でも・・・・根は鉢底まで伸びている!
ここまで伸びているということは・・・・当然貧しい養分であっても・・・吸いたいということ。
肥料ではない!
枯れ落ち葉を木材腐朽菌が分解して生まれる「養分」である。
自生地にも「枯れ落ち葉」がある!
右写真参照。
枯れ落ち葉の多少と・・・・毎日降るスコールによる養分の流亡・・・
木材腐朽菌による分解養分の流亡ぶ。
ネペンテスの自生地の多くは岩盤が蛇紋岩・・・枯れ落ち葉は、高温と多湿で条件下で、
木材腐朽菌の激しい繁殖で短時間で分解され・・・スコールで流される。
ネペンテスの自生地の蛇紋岩の熱帯雨林は・・・・非常に貧しい土壌である。
だから・・・ネペンテス。
食虫植物の代表。
窒素源を・・・動物、昆虫から搾取!
巨大な袋のネペンテスは・・・ネズミのオシッコ、ウンチの窒素を得るために巨大化。
つまり・・・より繁茂するためには窒素が必要なのである。
本当は・・・ネペンテスも根から窒素を吸いたいのである。
ネペンテスの自生地には「菌根植物」であるツツジ科のシャクナゲ、多くのラン科植物も自生する。
しかし、ネペンテスの根は「菌根」ではない!
根の進化をあきらめた植物がネペンテスである。
この進化の違いが・・・・袋形成という発想に進んだ  ????
一口に言えば・・・国家組織における「税務署」である。
袋は・・・養分の獲得のみを目的に作られた組織。
ネペンテスの根は「水分吸収」を担う組織。
しかし、根も・・・・養分吸収の能力を全て捨てていない。
栄養調達を一つにしたときのリスク。
このリスク分散のために・・・二つの組織を具備している!
スコールには尿素という窒素が含んでいる。
袋には雨水をためる。
飢えは・・・知恵を出す!知恵を絞る!
植物であっても・・・動物と同じである。
幅広い葉を次々に出し、この多くの葉を発生持続させるには多くの養分と、澱粉が必要。
ランのように葉を少なく小さくせれば・・・収支のバランスが取れるのに、
ネペンテスは・・・根が貧弱なのに、養分が欠乏しているのに・・・葉の大きさを変えない!
ローンで・・・収入より・・・大きな家を建てたようなもの。
破綻する!
最後の手段として・・・・生殖器の花でもない葉を・・・・花も葉も元は同じものということで・・・
急遽・・・艶めかしい彩で・・・疑似生殖器を作り・・・ローン返済で・・・夜のお勤め・・・みたいな進化。
これはネペンテスのオリジナルではない???
同じエリアに自生する・・・・サトイモ科の花、生殖器を・・・昆虫の心理、行動をパクリしたのではないか?
蓋は・・・パフィオの・・・・・。
昆虫が・・・花の姿をパクリ、枯れ葉をパクリ、枝をパクリしたものが多くあるが・・・
パクリの名人は・・・昆虫だけの特許ではない。 
袋を持つものとしてラン科のパフィオがあるが・・・・
似たような袋でも・・・使い道が異なる。
しかし、穴とか・・・袋のには・・・たまらない魅力が秘められている!
入りたい・・・覗きたいのである!
だから・・・デパートでは・・・中の見えない「福袋」で人をおびき寄せる!
「穴場」はないかと・・・・探しさまよう。
熱帯の森の夜は・・・穴場探しの世界である!

ネペンテス栽培で重要なのが・・・・毎日降るスコールの水と尿素。
袋には尿素の含んだ雨水がたまる!
袋は当然尿素を吸収できる。
栽培では・・・袋に入れる水は・・・ボルネオ島に降る雨水と同じものが理想である。
当然、鉢に灌水する水も!
水道水、井戸水には尿素が含んでいない!
自生地のスコールの前には「稲妻」が走る。
この静電気のスパークで、空中窒素が「尿素」に合成される!
このことがランの本にも、ネペンテスの本にも欠落している。
同じエリアに自生しているランも、ネペンテスも・・・同じ条件、環境で生きているから、
このラン菌による炭素循環栽培法を適用できる。

こうひとつ重要なことは、
ネペンテスの貧弱な根は・・・養分吸収能力を放棄していないということである。
なぜならスコールに含有する「尿素」を吸収しているということである。
更に・・・実際、ラン用の肥料を与えると・・・素晴らしい生育をするという実証例である。
こういう知見から見ても、用土にペレポストをミックス、または鉢表面に枯れ落ち葉のように撒くことで、
自生地の炭素循環を再現できるということである。
ネペンテスは山の植物である!
農業の「作物」ではない。
だから、ネペンテス栽培では・・・肥料という言葉を使わない事である。
原種と作物とは異なる!
山の草に・・・誰も肥料など与えない!
山から掘ってきた途端に、肥料を与える。
自生地で新種を見つけても・・・栽培する場面になると・・・自然の法則から乖離した栽培を行う。
そういうことではなく・・・ネペンテスの進化を尊重する、自生地を理解するさいばい。
これがペレポスト栽培である。



















非常に貧しい土壌・・・・ということは、非常に貧しい炭素循環が行われている。
ネペンテスにとって栄養的には過酷である。
根から吸収できる養分は極めて少ない。
蛇紋岩エリアにはラン科植物のパフィオ、アツモリソウ・・・も自生する。
ボルネオ島、キナバル山のネペンテスの自生地にも・・・多くのラン科植物が生息している。
ここまで書くと、この講座の購読しているラン作りなら・・・おおよその見当がつく筈である。

ネペンテスの用土である。
水ゴケ、ヤシ繊維、軽石、鹿沼土・・・・こういうもので・・これまで栽培してきた。
栽培法はホームページに多くある。
しかし・・・どの栽培家、研究家のものを見ても、蛇紋岩地帯の炭素循環、
枯れ落ち葉・・・のことが記されていない。
着生ネペンテスでも、地生ネペンテスでも・・・自生地には枯れ落ち葉と木材腐朽菌がある。
ただ、十分な養分が無いだけである。
しかし、同じ場所に・・・ラン科植物は自生している!
なぜ自生出来るのか。
貧しいことに適応して、株を小さくして・・・分相応にして、ラン菌と共生して生きている。
ネペンテスはどうか???
ネペンテスも森林の負け組植物である。ランと同じように。
しかし、ネペンテスとラン科植物の進化の方向が違っていた。
ネペンテスは本来「蔓性植物」である。
つつましく生きる植物ではない。
光を求めて・・・蔓を伸ばし生きる進化をした。
この体を維持生長させるだけの養分は「蛇紋岩エリア」にはない!
ならば・・・どうする??
ラン科植物はスコールに含有する「尿素」とラン菌が分解した養分、糖で生きられる体にした。
しかし、ネペンテスは多くの蔓性植物のまま。
スコールの尿素の窒素では足りない。
地面に舞い落ちる枯れ落ち葉は・・・多湿、高温で分解が激しい上に、激しいスコールは、
この養分をも洗い流す・・・・。
根から吸収できる養分は非常に少ない。
ランのように「菌根」を持たない!
根を伸ばしても、そこには深い豊かな土壌はない。
そういうことで根が主要な水分、養分を吸収組織として期待されない。
更に、根には地上の体を支持する機能が、あるが、弱い貧弱な根では役に立たない。
そういうことで・・・蔓となって他の植物に絡みつく・・・・。
進化の方向は多様で・・・絡みつく植物が見当たら所のネペンテスは・・・蔓を具備しない進化。

そういうことで・・・窒素源として・・・動物死骸の蛋白質に含む窒素に目を付けた。
ラン科植物は・・・木材腐朽菌の菌糸と菌糸の働きに目をつけたが、
ネペンテスは・・・動物の死体の腐敗に目を付けた。
貧乏というのは・・・生きるためにギリギリの狡猾を身に着ける。
全ては・・・生きるためである!


こういうことを考えると、ネペンテスとランの自生地が重なる理由が理解できる。
そこでペレポスト栽培法が生まれる。
簡単に言えば・・・これまでの用土に・・・・熟成したペレポストを少量ミックス、
又は表面に数粒パラパラ撒けばよいのとになる。
ネペンテスの自生地を見れば・・・同じ枯れ落ち葉の中に、
ランもネペンテスも根を張る。
必ず・・・木材腐朽菌とコンタクトを取っている!





 要約
 
 1 袋の中に尿素5000倍の水を入れる(自生地のスコール再現)
  2 灌水は尿素5000倍液を葉にも鉢にも与える。
  3 コンポストにペレポストを少量ミックスまたは、鉢表面の枯れ落ち葉のようにパラパラ撒く。

      

   袋の中で分解される昆虫の体の成分は「アミノ酸」と「脂肪」で出来ている。
   これが細菌よって分解されたとき出来るのが「尿素」である。
   空中では静電気が空中窒素から「尿素」を合成し、地上では動物、植物のアミノ酸、脂肪から、
   微生物が「尿素」を作る・・・・。
   そして植物は生長し・・・おおくの動物、昆虫は植物を食べて生きて・・・死骸を作る・・・。
   これが地球の陸上で日々行われている「窒素循環である。
   ネペンテスは・・・非常に貧しい蛇紋岩エリアに自生しているから・・・・
   動物、昆虫の生きた体の「アミノ酸」「脂肪」に目を付けた。
   狡猾と獰猛・・・。
   生き残るために選択した道である。

   こういう植物を愛好する人間の愛好家は・・・更に・・・獰猛なハンターである。
   美は醜悪なものを含んでいる・・・。
   ネペンテスを・・・カワイイ・・・・ステキ・・・と感じる。
   これは究極エロスなのか・・・醜悪な残虐性なのか・・・・???
   ランの、花を愛する心と・・・・相当・・・・違う領域の愛の形なのかもしれない。

  一度、食虫植物愛好家と・・・・じっくりお話してみたいものだと思っている。

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 ネペンテス ペレポスト栽培